ラブライブ!が連れてきた”出会い”

はじめに

 皆さんごきげんよう、Sotamakiです。

 

先日の金大祭は皆さまお疲れさまでした。

楽しんでいただけましたか??

 

本番前に「かっこいいマリーを皆さんにお見せする」と宣言してたのですが、それは実現したでしょうか?

 

さてさて、僕は自分の事をあんまり話さないので軽く自己紹介をします。

 

出身地:新潟県

中学の部活動:野球部、駅伝部

高校の部活動:バスケットボール部

趣味:自転車競技

尊敬する人物:本田圭佑さん

好きな漫画:MAJOR、ドラゴンボール

推し:逢田 梨香子さん、首席さん(@csu_9)

 

はい、大体こんな感じです。基本的に陰気で平凡な人間だったので学祭はもちろん、ダンスとは無縁の学校生活を送ってきました。

 

ファースト・エンカウンター

 僕がカガライブ!に参加したのは、とれーどおふ(@trade_off_LL)に誘われたのがきっかけである。今でこそ何でも話せる仲(と勝手に思っている)が、第一印象は「なんだこの変なヤツは」だった。

 

時は遡り2018年7月

 

僕はカガライブ!の募集要項を発見する。

「なんだこれ?コピユニ?」

「学祭で踊るなんて楽しそうだなぁ」と思い、ツイートに反応したが本気で参加しようとは思っていなかった。

 

それから、数日

 

忘れもしない2018年7月29日、劇場版ラブライブ!サンシャインOver the Rainbowの前売り券第一弾の発売日、場所は金沢フォーラス前。 

知らないオタクにいきなり話しかけられたのである。

 

???「あの、Sotamakiさんですよね??」

Sotamaki(なんだこいつ、知らん奴がいきなり話しかけてきたぞ.......)

 

この男こそ とれーどおふ だった。

コミュ障の僕たちオタクは当然初対面で会話が盛り上がる訳もなく、「あ、どうも.....」みたいな感じでその日は帰り、参加もしないでおこうと思った。

 

僕の平凡な大学生活は続く.........はずだった。

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そう、”変なヤツ”から連絡が来たのだ.....

 

ボーイ・ミーツ・ボーイズ

 そんなこんなで、練習場所に行ってみた。

金大祭まで残り49日、ダンス未経験の自分にとっては決して多いとは言えない日数、この期間、初めての環境で一体自分に何が出来るのか、漠然と不安を抱えていた。

そんな不安は的中した。

 

いざ練習を始めてみると

きつい、つらい、振りを覚えられない、フォーメーションを覚えられない、考えたとおりに体が動かない、何より可愛くない。

 

ああ...やっぱりやめておけばよかった...大学の勉強もバイトも忙しい。無理かもしれない。ネガティブな感情が僕を支配していく。

 

そんな状況でも乗り越えられたのは、「金大男子組」の存在のおかげである。

全体練習の前後に とれーどおふ、Miz.Kさん(@Miz_K_252)、竹丸(@sanokashimaru)と僕の4人で練習をした。

 

4人での練習は、技術の向上以上にお互いを知ることに繋がったと思う。

みんなそれぞれ色んな事情があって、別の場所で育って、それぞれ気持ちがあって、それぞれの背景があって、僕たちはそれぞれ別の存在ではあるけれど、こうしてひとつの目標に向かっている。

その事実が僕にはとても心強かった。

 

ファーストステージ

 時間は流れ、2018年の金大祭を迎えた。

一言で言うとひどいパフォーマンスだった(笑)

振りは間違え、姿勢も悪い、タイミングもずれてる、何より可愛くない(2回目)。

ああ...あんなに練習したのに...

金大LL研の皆さんを始めとするお客さんは楽しそうだったけど、悔いの残るステージだった。

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1stカガライブ!園田海未

目標・憧れ・ライバル

 1stライブを終え、2018年12月3日、2ndライブの日程が決まる。

 

このころから僕に師匠ができる。

 

キレのあるダンス、

目標だった。

 

メンバーをダンスで引っ張る力、

憧れだった。

 

キャラクターを憑依させたような立ち姿、

ライバルだった。

 

師匠に褒めてもらいたくて、練習をした。何度もダメだしされた。

厳しい師匠だった。クオリティにこだわるが故に。

その背中を必死で追いかけた。

 

気づけば、凄いスピードで成長していく自分がそこにいた。

 

冬の終わり

 そうして3月10日、2ndライブを迎えた。

師匠と共に歩んできた数か月を思い返しながら踊った。

2ndカガライブ!は師匠に初めて褒めてもらえた日でもある。

嬉しかった。

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2ndカガライブ!小原鞠莉

次はもっと成長しよう、そう思っていた矢先の出来事だった。

 

師匠の卒業。

 

しばらくはその事実を受け止められなかった。

今まで自分はなんのために踊ってきたのか。

誰に褒めてもらいたくて踊っていたのか。

誰を追いかけていたのか。

誰に追い付きたかったのか。

 

師匠の存在は僕にとってあまりにも大きかったから。

 

僕は踊ることが出来なくなってしまった。 

 

春が過ぎ、夏が来るまで

 気持ちを整理することができないまま、新体制のカガライブ!がスタートした。

先輩として頑張るぞ、次の金大祭に向けて自分がみんなを引っ張っていくんだ。

そう思っていた。

 

その気持ちとは裏腹に僕は大学の勉強やバイトで忙殺されていった。

自分の企画も上手くいかず、最早自分が何のために存在しているのか分からなかった。

 

身も心も限界だった。

 

「もう、やめる」

気づけば、とれーどおふのLINEのメッセージ欄にそう入力していた。

 

でも、どうしても送信ボタンを押せなかった。

残されたメンバーの顔が頭をよぎり、どうしても押せなかった。

 

夏が過ぎ、秋が来るまで

 金大祭に向けて振り入れを始めた。

踊れていたはずの曲が踊れない。何度も挫けそうになった。

 

その度に同期の つなこ(@KUeridia275)と さやか(@kagalive_RY)と あお(@Italian_wave)に助けてもらっていた。リーダーのもちゃ(@sss_Mocha)の情熱に引っ張ってもらっていた。

 

励ましてもらい、ダンスのアドバイスをもらい、時には人生の相談に乗ってもらい、僕が転ぶ度に手を差し伸べてくれた友人たちである。彼女らがいなければ、どうなっていたか分からない。

 

自分の周りにはこんなにも支えてくれて、助けてくれる人達がいた。

嬉しかった。

まだ、やれるかもしれない。

自分は、1人じゃない。

転んでも、立ち上がろう。そう思えた。

 

ラストステージ

 2019年10月27日、金沢大学第二体育室

客席を見回すと、金大LL研の皆さんがいた。

まったく....こんな素人のステージに毎回毎回来てくれて....嬉しかった。

他にも見知った顔がいくつか、

 

そして、師匠がいた。

 

曲中、走馬灯のように思い出が浮かぶ。

 

「進化したいから すぐできないこと ひとつひとつ 乗り越えて」

成長した姿を見せたくて、転んでは立ち上がってきた。

 

「じれったい自分 越える時だよ」

本当だ、今がその時だ。

 

ラスト三曲、泣いても笑っても踊れるのはあと三曲。気持ちも体力も技術も精神力も全てこの身体に込める。

 

「この世界はいつも あきらめないこころに 答えじゃなく 道を探す手掛かりをくれるから」

簡単な道のりではなかったけど、あきらめなかった結果、道は続いていた。

 

「まだ出会いにどんな意味があるか知らないけれど まぶしいね 僕らの夢」

きっと、何かを成し遂げた後に意味があったんだと気づくのだろう。

 

「これから これからだからっ 前へ進むんだ 思い出抱いて前に...」

思い出も気持ちも捨てずに全部自分の一部にしていいんだ。

 

可能性

 自分の持てるものすべてを出し切り、もうこれ以上ない、僕にとってそんなパフォーマンスだったと思う。「かっこいいマリー」、僕がたどり着いたひとつの答えである。

 

僕のような凡人でもこれくらいはやれたという事実が、今何かに挑戦しようとしている人や勇気の出ない人への着火剤になればと思う。

 

同時に新たな可能性にも気づいた。

 

頼もしい後輩のまだ見ぬ小原鞠莉

僕自身のエンジニアとしての挑戦。

 

僕にも次の夢がある。

 

だから僕はキャストを卒業する。